土木施工管理技士は国家資格で、試験は国家試験になります。
「国家試験」と聞くだけで「うわ、なんか難しそう」と思われるかもしれません。
しかし、令和3年度より制度が大幅に緩和され、「施工管理技士」は受験者が資格を取得しやすい状況に変わってきています。
特に第1検定(学科試験)では合格率の数値にもそれは現れています。
では合格率はどのくらいなのでしょうか?
2級土木の合格率
土木施工管理技士の試験は2つに分かれていて「第1検定(学科試験)」と「第2検定(実地試験)」があります。
第1検定はマークシートの選択問題、第2検定は記述式問題です。
それでは、それぞれの合格率を見てみましょう。
第1検定(学科試験)の合格率
2級土木施工管理技士 | ||||
第1検定(学科試験) 合格率 | ||||
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 |
67.5% | 59.4% | 63.3% | 70.2% | 73.6% |
過去5年間で66.8%が合格となっています。
少し脱線しますが、筆者が受験したときも他の方が受験したときも確認したのですが毎年必ず会場に来ない人がいます。
point!会場には来ない人が必ずいる
また、記念受験組も必ずいるものです。
各教室に来ない人と記念組をあわせて5名程度。
50人入る教室として1割程度は受験する前から不合格が決まっているようなものです。
以上から「実際に受験した人だけ」を対象にしてみると合格率は少し上がるのではないでしょうか。
第1検定の合格で有資格者
補足ですが、マークシートの選択問題に合格で「技士補」といった国家資格がもらえます。
補足第一検定の合格で国家資格保有者になれる。
第2検定(実地試験)の合格率
2級土木施工管理技士 | ||||
第2検定(実地試験) 合格率 | ||||
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 |
34.3% | 35.0% | 39.7% | 42.2% | 35.7% |
過去5年間の合格率は37.3%が合格となっています。
こちらも第1検定と同様に毎年必ず会場に来ない人がいます。
また、記念受験組も必ずいます。
加えて午前(第1検定)が終わった時点で帰ってしまう人が現れます。
point!午前の試験(第1検定=学科試験)で帰ってしまう人がいる
各教室に来ない人と記念組をあわせて7名程度。
50人入る教室として15%程度は受験する前から不合格が決まっているようなものです。
第2検定も第1検定同様に「実際に受験した人だけ」を対象にしてみるとこちらも合格率は少し上がる、と言うべきでしょう。
とはいえ第2検定(実地試験)は経験記述があるため合格率は低くなっています。
合格率はあくまでも指標
過去5年分をさかのぼって合格率を数値で見てみました。
いかがでしょうか?
思ったより低かったでしょうか?
それとも「難関」と感じたでしょうか?
筆者は「合格率は指標」と考えています。
「しっかり準備をしてきた人」と「受けろって言われたからとりあえず」の人が混ざるので、単純に数値で表せないと思うのです。
合格率は単純な数値化されたもの
施工管理技士試験に限らず、しっかり準備をした人は合格率に左右されません。
逆を言えば努力量は合格率から分かりません。
合格率の数値は「合格者÷受験者」です。
運よく合格でも問題ないですが、不合格は1年を棒に振ってしまいます。
リスクは少しでも減らしておいた方がいいですよね?
試験に合格するために
試験1~2か月前から少しずつ積み重ねていけば、結果はついてきます。
合格率に左右されることもありません。
独学で合格した、筆者の勉強方法(対策)と経験記述の書き方をまとめました。
参考になれば幸いです。
まとめ
今回は2級土木施工管理技士の合格率と筆者の考察を交えて書いてみました。
今回のまとめ
今回のポイント・第1検定(学科)の合格率は66.8%
・第2検定(実地)の合格率は37.3%
・受験者の中には不参加も含まれる
・第2検定は諦める人が出る
・合格率は合格者を受験者全体で割った指標
・マークシート試験合格だけで国家資格者になれる
合格率が高いからと言って、前日に準備をしても間に合わないのは言うまでもありません。
しっかりとした準備をして、「合格者側から」受験したときの合格率を振り返りたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はこの辺で。
コメント