職長として監督の手伝いも長くやってきたけどそろそろ受験資格がもらえるかな?
2級に合格したけど1級は何年後に受験できるかな?
造園業に携わっていると1級の資格の取得がひとつの目標になると思います。
ではどのくらいの経験を積むと1級の資格を受験できるのでしょうか。
1級造園施工管理技士の受験資格と実務経験の注意点について詳しく見ていきましょう。
1級造園施工管理技士 受験資格
第1検定(旧学科試験)
では表で受験資格を見てみましょう。
学歴または資格 | 造園施工に関する実務経験 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
大学卒業者 専門学校卒業者(高等専門士) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6か月以上 | |
短大卒業者 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(専門士) | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6か月以上 | |
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6か月以上 | |
その他の者 | 15年以上 | ||
技能検定合格者 | 10年以上 | ||
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的経験を含み、かつ5年以上の実務経験後、専任の監理技術者による指導を受けた実務経験を2年以上を含む) | ||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後8年以上 | 卒業後9年6か月以上(2級造園技能検定合合格者のみ。それ以外は卒業後11年以上) |
その他のもの | 13年以上 | ||
2級合格者 |
※実務経験の年数は試験日の前日までの計算となります。
※全国建設研修センターより引用※
技能検定合格者とは、平成16年度以後の1級造園技能検定合格者は1年以上の指導監督的実務経験年数を含む10年以上の実務経験年数が必要。ただし、平成15年度までの合格者は実務経験年数は不要。
受験資格は表のとおりですが、令和3年度より緩和され2級合格者であれば第1検定は経験年数にかかわらず受験可能となりました。
補足
実務経験が指定の年数に達していれば、2級の資格の有無にかかわらず直接1級から受験可能。
しかし2級合格者は条件なしに受験可能となったため2級に合格したほうが実務経験が少なく受験できます。
卒業した大学生の場合
直接1級を受けるのに必要年数
=卒業後4年6か月
2級合格後、1級を受けるのに必要年数
=卒業後1年6か月(2級の受験資格=合格した場合に限る)+1年(合格後翌年に受験可能となります)
=2年6か月
直接受験するよりかなり短縮できますね。
詳細の日程はこちら(全国建設研修センターHP)
第2検定(旧実地試験)
続いて第2検定の受験資格を表で見てみましょう。
学歴または資格 | 造園施工に関する実務経験 | ||||
指定学科 | 指定学科以外 | ||||
2級合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上 | ||||
2級合格後5年以上の者 | 合格後5年以上 | ||||
2級合格後5年未満の者 | 高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6か月以上 | ||
その他の者 | 14年以上 | ||||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 2級合格者 | 合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | ||
合格後3年未満の者 | 短大卒業者 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(専門士) | 卒業後7年以上 | |||
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6か月以上 | |||
その他のもの | 12年以上 |
※実務経験の年数は試験日の前日までの計算となります。
第1検定は2級合格者であれば実務経験の年数は問われませんでしたが、第2検定は表のの実務経験が必要となります。
※直接1級を受験する場合の第2検定の受験資格は「第1検定合格者」となります(合格しないと受験資格がない)。
つまり2級に合格すると
第1検定までは
実務経験が少なく受験できますが
第2検定では
同等の実務経験が必要なんですね。
補足
例でいう「指定学科以外の学科を卒業した大学生の場合」だと、直接1級を受験するのと2級合格後に受験するのと1級施工管理技士になるための必要実務経験は同じですが、2級を合格したほうが1年早く「技士補」として現場の責任者になれるのです。
ここで新しく出来た「技士補」の資格が活用されるわけです。
技士補については下記記事を参照してください↓
指定学科とは
指定学科とは国土交通省令で定められている学科です。
詳細は別のサイトで確認してください。
・指定学科確認表①(外部リンクPDF)
・①にない場合の確認表②(外部リンクPDF)
補足注意点(実務経験の注意点)
受験の手引きで記載する、実務経験での注意点
街路樹の伐採や草刈りは造園工事には当てはまりません。
注意してください。
ココがpoint!伐採や草刈りは造園工事に該当しない
その他・補足
願書の提出には会社印が必要になります。
必ず会社に確認して疑問を感じた実務経験は避けて確実な実務経験を記入するようにしましょう。
補足:1 会社に確認して確実な実務経験を記入する
願書を提出前に必ずコピーを取っておきましょう。
「第2検定」の試験で経験記述があり、願書で記入した工事が経験記述として必要となります。
補足:2
願書を提出前にコピーして、経験記述対策
まとめ
令和3年度から受験資格が見直され2級合格者であれば「第1検定」のみの受験が可能となりました。
それだけでなく変更点のページで詳しく説明しますが「第1検定」に合格するだけで「技士補」という資格を得られるようになりました。
「マークシート式の試験合格で有資格者になれる」これは大きな変化です。
既に整備されている公園の遊具は老朽化が進んでいき、再整備は必ず必要になって来ます。
また樹木は生き物のため、適宜剪定や植え替えなどの管理が必要なものもあります。
そのため需要はまだまだある資格です。
受験資格のチェックが出来たら少しずつ勉強を始めて受験に備えていきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回はこの辺で。
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