設計より作られていく工程を近くで勉強したいな。
私は受験できるかな?
2級は受かったけど1級になるための道はどうなってるかな?
土木施工管理技士の試験には受験資格が必要です。
必要な資格内容として工事現場での経験年数が関わってきます。
ではどのくらいの経験年数で1級の資格を受験できるのでしょうか。
また、どんな経験が「土木工事」に当てはまらないのでしょうか?
1級土木施工管理技士の受験資格と実務経験の注意点について詳しく見ていきましょう。
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1級土木施工管理技士 受験資格
第1検定(旧学科試験)
令和3年度試験から変更となり、以前で言う「学科試験」は「第1検定」となりました。
同時に受験資格も見直され、第1検定では2級合格者であれば実務経験の年数にかかわらず受験可能となりました。
補足
実務経験が指定の年数に達していれば2級を受験しなくとも直接1級から受験可能です。
しかし2級合格者は条件なしに受験可能となったため、2級に合格したほうが実務経験が少なく済みます。
例:指定学科以外の学科を卒業した大学生の場合
直接1級を受けるのに必要年数
=卒業後4年6か月
2級合格後、1級を受けるのに必要年数
=卒業後1年6か月(2級の受験資格=合格した場合)+1年(受験は翌年の為)
=2年6か月
直接受験するよりかなり短縮できますね。
学歴または資格 | 土木施工に関する実務経験 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
大学卒業者 専門学校卒業者(高等専門士) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6か月以上 | |
短大卒業者 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(専門士) | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6か月以上 | |
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6か月以上 | |
その他の者 | 15年以上 | ||
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的経験を含み、かつ5年以上の実務経験後、専任の監理技術者による指導を受けた実務経験を2年以上を含む) | ||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後8年以上 | 卒業後9年6か月以上 |
その他のもの | 13年以上 | ||
2級合格者 |
※実務経験の年数は試験日の前日まででの計算となります。
試験日から逆算される方は下記を参照にしてください。
全国建設研修センターHP(試験日)
第2検定(旧実地試験)
令和3年度試験から変更となり、以前で言う「実地試験」は「第2検定」となりました。
第2検定には実務経験が必要となります。
必要となる実務経験年数はどんな学科を卒業したかによります。
第1検定は2級合格者であれば実務経験の年数は問われませんでしたが、第2検定は下記の実務経験が必要となります。
※1級で直接第1検定を受験した場合は、この表は必要ありません。
上記、第1検定の受験資格が第2検定の受験資格となります。
学歴または資格 | 土木施工に関する実務経験 | ||||
指定学科 | 指定学科以外 | ||||
2級合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上 | ||||
2級合格後5年以上の者 | 合格後5年以上 | ||||
2級合格後5年未満の者 | 高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6か月以上 | ||
その他の者 | 14年以上 | ||||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 2級合格者 | 合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | ||
合格後3年未満の者 | 短大卒業者 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(専門士) | 卒業後7年以上 | |||
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専門学校卒業者 | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6か月以上 | |||
その他のもの | 12年以上 |
※実務経験の年数は試験日の前日まででの計算となります。
つまり2級に合格すると
第1検定までは
実務経験が少なく受験できますが
第2検定では
いままでと同等の実務経験が必要なんですね。
補足
例でいう「指定学科以外の学科を卒業した大学生の場合」だと、直接1級を受験するのと2級合格後に受験するのと1級施工管理技士になるための必要実務経験は同じですが、2級を合格したほうが1年早く「技士補」として現場の責任者になれるのです。
ここで新しく出来た「技士補」の資格が活用されるわけです。
詳しくは下記を参考にしてください↓
指定学科とは
指定学科とは
国土交通省令で定められている学科です。
指定学科は下記リンクを参照してください
・指定学科確認表①(外部リンクPDF)
・①にない場合の確認表②(外部リンクPDF)
補足注意点(実務経験の注意点)
実務経験での注意点
建築物の基礎工事は土木工事の経験記述に当てはまりません。
建築工事の外構工事、囲障工事も当てはまりません。
ほか、地質調査のボーリングも当てはまりません。
公道上の掘削工事:水道・下水工事は実務経験として間違いないです。
ココがpoint!
・建築物の基礎工事は土木工事とならない場合がある
・建築の外構工事・フェンス工事は土木工事にならない
・公道の掘削工事は管にかかわらず土木工事となる
※ガス管などは掘削のみ対象となる
願書の提出には会社印が必要になります。
必ず会社に確認して疑問を感じた実務経験は避けて、確実な実務経験を記入するようにしましょう。
最後に、願書提出前に必ずコピーを取っておきましょう。
「第2検定」の試験で経験記述があります。
願書で記入した工事が経験記述として必要となります。
まとめ
令和3年度から受験資格が見直され2級合格者であれば「1級の第1検定」のみの受験が可能となりました。
これによって今後合格者は増えていくと思われます。
それだけでなく変更点のページで詳しく説明しますが「第1検定」に合格するだけで「技士補」という資格を得られるようになりました。
マークシート式の試験合格で有資格者になれる、これは大きな変化です。
既に整備されている土木構造物は老朽化が進んでいきまだ昨今は大き目の地震もあり耐震化も急がれています。
また新しい技術を伴ったものが出てきているため需要はまだまだある資格です。
受験資格のチェックが出来たら勉強方法を見て受験に備えていきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回はこの辺で。
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