仮設とは工事を進めるうえで必要な設備で、工事終了と同時になくなる物を指します。
仮設物は多岐にわたり
・仮囲いの形状は▽▽にします
・仮置場の配置は☆☆を計画しています
・現場事務所は○○を考えています
などなど、あげればキリがありません。
今回はその仮設物の中で「日々移動のある仮設物」について考えてみました。
と、その前に、前回記事はこちら↓
(女性の施工管理技士ってどうなの?)
仮設は計画が必要
工事を進めるにあたって、全く仮設物を用意しないで工事を進められることなどほぼありません。
必ず計画することが必要です。
その中で「日々動く仮設物」とは「簡易的なバリケード」「付属する明示物」です。
主な目的は第三者への注意喚起、ほか立入禁止措置となります。
「工事をしているのなんて見て分かるからわざわざ近づいて来ないでしょ」
なんて思うのは間違いで
例えば
「カラーコーンにバーがない」
と一般の方は当たり前のように工事エリアの中に入ってきます。
工事エリアとエリア外の移動の際に外したバーを戻さないのは「どうぞお入りください」と同義と考えなくてはなりません。
仮設で工事中に注意する事
きちんと区画・明示する
まず、大前提として「工事現場は危ない」です。
なぜなら工事によって「今までの形態と違う状態」になっているからです。
例えば
家の部屋の扉。
いつも押して入っていたのが引いて入る扉になっていたら?
多くの人はぶつかると思います。
いつもと違う状況は危ないのです。
そしてその工事現場が危ないと「一般の方は考えていない」の目線で考えないとなりません。
たった5cmでも段差が生じたなら「段差あり、注意」と明記しないと躓く人が必ずいます。
筆者は現在、団地の通路の舗装工事をしているので、多い日だと出入り口を含め7か所くらい段差が生じます。
今まで段差のなかった道に翌日は段差が多数あったら…?
簡単に想像できますね。
前もってしっかり計画をしておかないといざとなって明示物が足りない…明示がないゆえに一般の人が怪我する、といった事故につながるのです。
見える化で再確認する
工事を進めていくには前日に翌日の打ち合わせが欠かせないものです。
内容としては翌日の工事内容とどこを何するのか。
打ち合わせで工事内容と危険個所を共有することによって危険を未然に防ぐ効果が期待できます。
さらに突き詰めると、合わせて安全に関する仮設について図面に書いていって共有すると再確認や不足部分を補えます。
口頭での打ち合わせでは各々の理解の仕方や考え方でズレも生じるもの。
絵にかいて共有することが大切です。
まとめ
今回は「日々移動のある仮設物」について考えてみました。
安全に関する移動のある仮設物は日々動線が変化したりして手薄になりがちです。
「明示しなくても分かるでしょ」
「バーで仕切っているから入ってこないだろう」
は大きな間違いです。
仕切って、明示して。
それでも不十分くらいに考えて災害にならないように工事を進めたいですね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はこの辺で。
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