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【安全管理について考察】施工管理技士(現場監督)の仕事

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この記事は約6分で読めます。
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安全第一って…そこら中に書いてない

komattakao-m (12)

 

安全ってそんなに大切?

そんなに事故起こらないでしょ。

安全第一!
工事現場に必ずと言っていいほどどこかに掲げられています。

しかしながら怪我や事故はなくならないのが現状です。

なぜなのでしょうか?
少し考えてみたいと思います。

と、その前に、前回記事はこちら
(位置出し=光波)のお話↓

施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(位置出し4 光波測距儀)
施工管理技士(現場監督)の仕事内容、位置の出し方の4回目。広い場所で位置を出すにはどうしよう?トータルステーションの考え方について解説しています。

今回は工事現場に限らず全産業共通で役立てて頂ければと思っています。

施工管理技士(現場監督)は何してる?

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施工管理技士(現場監督)は何してる?

答えは現場によって異なります。
一言では表せません。

ひとつだけ言えるのは「担当した工事を完成させること」です。

今回はその中で最も重要な事「安全管理」について考えてみようと思います。

安全は本能との戦い

2021年末の話ですが某ゼネコンの「安全担当」の方から教育を受けさせていただきました。

講師は何年も安全だけを追いかけてきた人です。

私は今回の話を聞いたことで安全に対しての考え方が変わりました。

「またありきたりな話かな」そんな気持ちで聞き始めましたが、終わった時には目からうろこ、感動を覚えた記憶があります。

彼曰く、安全とは「本能との戦い」とのこと。

その時のお話をもとに安全管理について考えてみたいと思います。

安全管理ってなんだろう?

安全管理とは「働く人の安全を確保」することです。

働いていると意外にも危険がたくさんあります。

例えば
事務作業ならカッターで手を切る、とか配送業なら荷台から落ちて怪我する等。

この怪我する対象をいかに無くそうとするかを考えるのが安全管理です。

しかしながら良くありがちなことなので「危なかった~」くらいでおざなりになりやすいものでもあります。

そうです。
危ないよって話を聞いても「自分は大丈夫」とか「そう起こらないもの」と勘違いしてしまうのです。

いつも少しずつ気を付けているからそう事故は起こらないのに事故自体が起こりにくいと錯覚してしまうのです。

これが原因で徐々に慣れて慢心していき気を抜かせてしまいます。

安全管理は本能との戦い

どんな行動をするにしても、人は基本的に本能には逆らえません。

少し実体験もしていただき本能に逆らうの事の難しさを考えていきたいと思います。

反射という本能

皆さんにもやっていただきたいことがあります。

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反射の実験:前に出る手と引き込む手右手をグー左手をパーとして右手を胸にあて、左手を前に出してください。

次に右と左を入れ替えて
右手をパー左手をグーとして右手を前に出して左手を胸に当ててください。

簡単に言うとグーを胸にパーを前に突き出します。

これを繰り返すとどうなるでしょうか?

テンポを速くしても問題なく出来ると思います。

反射の実験:逆にするとどうなる?

では逆に
グーを前に突き出してパーを胸に当てます。

これを繰り返すとどうなるでしょうか?

テンポを速くするとパーとグーが混ざったりしませんか?

人は転びそうなとき反射的に手をパーで出すようになっています。

point!とっさの時には頭で考えるより先に動いてしまう。

頭でグーを出す、と理解していても、とっさに出るのはパーなので混乱してしまう、といった実験でした。

ほかの例では

物を落としそうになると反射的に手を伸ばして取ろうとします。

これが高い所だと「取ろうして落ちる」ことになります。

グーパーの実体験から「本能に逆らうって難しい」と思いませんか?

ヒヤリハットの状態

脳は前提として怠け者で楽をしたがるものです。

例えば
大きな花火の音に始めはビックリしますが、徐々に慣れていってしまい、驚かなかくなります。
ビックリすると負担がかかるので、慣れて反応が鈍くなるわけです。

「ヒヤリハット」
どこかで聞いたことはありませんか?
・事故になりそうでヒヤリとした。
・怪我しそうでハッとした。
ヒヤリハットはここから来ています。

皆さんも一度はどこかで「危ない」って思ったことありませんか?

それは「危なかった!で済んだ」のではなく「危ない状況になってしまっていた」のです。

point!ヒヤッとした状況は「危険な状態」を指す

この状態で気づき改めないと重大事故につながる恐れがあります。

省エネを好む

例えば
Aの地点からBの地点に行くとします。

①のルート
片側が崖で柵がなく誤って落ちれば大けがをします。
歩いて2分の道のりです。

②のルート
う回路で道は平たんで傾斜もないです。
歩いて5分の道のりです。

工事現場内ではこんな状態がよくあります。

先の例でいう片側崖の道は通行止めとして通れなくします。

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しかしながら通行止めにしてもショートカットをする人が必ずいます。

事故や大けがはそうある事ではないので実際そうそう落ちないですし怪我をすることもありません。

2分と5分。

5分歩くより2分の方が省エネは間違いないです。

「人間は省略したがる」この本能と闘わなければいつか落ちて大けがをします。

安全管理で大切な事

安全に対する考え方は改善が難しいです。

ではどうすればいいのでしょうか。

それは
「気を抜かないこと」

「最悪のケースを考えること」です。

例えば
「指さし確認」は効果があります。

「めんどくさい」
「そんなことしなくても」
そう、しなくても、ほぼ大丈夫な事が多いのです。

ですが、1000回に1回でも怪我をすれば痛いですし、特に建設業では致命傷もあり得ます。

指さし確認
「眠くてぼーっとしていた」
「いつもの事だから」
と散漫になっているときでも指をかざすと意識が入り気を抜かないことに繋がるのです。

私の経験談としては、ある工場内の現場で横断歩道を渡るときは「左右指さし確認で」と言われました。

工場内だよ~?
ほとんど車通らないよ~?
なんて思ってしぶしぶやっていたのですが、ボーとしていて指差しを忘れ、目の前を車が横切ったなんてウソみたいな本当の話がありました。

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一瞬の気のゆるみが後悔とならないように、この「めんどくさい」こととお付き合いしていけたらいいですね。

まとめ

人は楽をしたがります。
もちろん効率を考えて楽に出来る方法を考えることはとても大切です。

ですが、危険と引き換えに楽なことをして怪我すると効率が落ち…本末転倒です。

安全に行動するとはめんどくさいものであり簡単な事でありません。

また、労働災害は建設業に限ったことではありません。

事務所で棚の上の方のものを取る時脚立を取りに行く手間を惜しんで座面が回転する座椅子に立ったことはありませんか?

事故や怪我が生じる前に
「本能と闘うんだ」
「めんどくさい事をするんだ」
との意識を持って今後の安全活動に役立てて頂ければと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
panna-thanks

今回はこの辺で。

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