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施工管理技士(現場監督)の
仕事って具体的にどんなものなの?
![](https://knpblog.net/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-man.png)
なんかレンズで覗いて
2人で何してるの?
たま~に道路際で
器械のレンズを覗いて
何かしている人がいますよね。
工事現場でも同じように
器械を覗いて作業をしています。
前回は位置の決め方・出し方
を解説していきました。
前回の記事はこちら↓
![](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/01/b661e8fe08ede8411f6d747085ab7911-1-160x90.jpg)
今回はその位置の出し方で
コンベックスやメジャー、
スケールでは届かない場合
どのようにして位置を出すのか
について解説していきます。
今回はマニアックを超えて
専門的な話です。
施工管理技士(現場監督)は何してる?
施工管理技士(現場監督)は何してる?
答えは現場によって違うので
ひとえには言えません。
ひとつだけ言えるのは
「担当した工事を完成させること」
です。
今回はそのプロセスのひとつである
物を作る=「位置出し4(光波=トータルステーション)」
について解説していきます。
広い場合はどうやって位置を出す?
前回の話に少し戻りますが
作るものの位置を出すときに
基準となる点が2点あれば
その各点からの各距離で新しい点が出せます。
![zi1](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/02/1-300x213.jpg)
※サンプル図面(ブランコ位置)
※知りたい点を紫で囲みます。
※点Aと点Bを決めて
点Cを出します。
※余計な部分は一次取り除いて。
※図2に寸法が書いてるので
点Bはすぐに出せますね。
※図面の寸法をCAD上で
測ってみるとこんな具合でした。
この距離が5mくらいなので
コンベックスでも届きそうですね。
![zi7](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/02/7-300x212.jpg)
※これで点Cが決まりました。
今回は3.0mと4.61mでしたが
この距離が10mずつだったら
どうやって図りましょう?
というのが今回の問題のお話です。
先に答えを言うと
冒頭にも出てきた
人が覗いて見てる器械
光波(トータルステーション)
で測って位置を出していきます。
光波(トータルステーション)って何だろう?
光波(トータルステーション)
とは何だろう?
光波(測距儀)とは
器械からレーザーを一定の回数発射し
ミラーに反射してくる時間で
距離を計算する器械です。
また、三脚の上の機械の部分は
360°回転するので
同時に角度も測ることが出来ます。
筆者の知る限りでは
トータルステーションは
メモリーカードにデータを入れて
図面データを座標値で
読み込ませておくことが出来ます。
リアルの世界を点で表して
CAD図面と同じ状態を表せるのです。
めんどくさい言い回しをすると
光波=レーザーで距離を測る機械
トータルステーション=距離に加え
角度も測れ、データが出し入れできるもの
となるんでしょうか。
決まりはあっても同義でいいと思います。
チャックとファスナー的なもの…?
座学では
「トータルステーション」
と学ぶのですが
現場サイドで呼ぶことは
まずありません。
![zi8](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/02/8-300x212.jpg)
※始めに基準点を決めておきます。
簡単に動かない所ならどこでもOK。
※点A・B・基準点と知りたい点
のデータは器械に入れておきます。
機械を適当な任意の場所に据えます。
障害物のない、見える範囲ならOK。
(仮なのでKとします)
そこから基準点を覗いて
「0(ゼロ)」とセッテイングします。
※分かる点AとBを覗いて測ります。
各点、5秒程で距離と角度が測れます。
3番目に図る点(この場合点B)は
器械に表示された位置で
合っているかの確認作業です。
この3工程が終わると、器械は自分が
図面のどこにいるか、把握します。
※現地が更地でもデータのある点は
器械からの角度と距離で出せます。
このようにして位置を決めていくわけです。
![zi12](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/02/12-300x212.jpg)
※一度データを入れておけば
違う位置に器械をおいても大丈夫です。
測定可能距離はどのくらい?
筆者も今回調べて初めて知ったのですが
器械の種類や新旧によって
差はあるものの
500mくらい先まで測れるようです。
これはすごい事だと思います。
野球場の外野席の奥から
バックネット裏の座席が
「5mm右にズレてる」
なんてことが分かるってことです。
(これで200m位の距離でしょうか)
実際にそんな距離を測ることは
空港でも作らないと無いでしょうが
広大なスペースでも
トータルステーションで
出せない位置は無さそうですね。
まとめ
いかがでしょうか。
CAD(電子図面)
の記事でも書きましたが
CADの記事はこちら↓
![](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2021/11/8e22d79aa8131cc81abb65039b2d4991-160x90.jpg)
慣れていくまでは
よくわからなくて大変ですが
一度覚えてしまえば仕組み自体は
難しいものではありません。
なんて言っていますが
「現地で三角関数で位置を出せ」
なんて言われたら多分出来ません。
私達は測量士ではなく
施工管理技士なので大丈夫です。
※規模の大きさや状況合わせて
測量屋さんにお願いする時もあります。
ちなみにですが
トータルステーションは1台
100万円位です。
超超超精密機械なので
乱暴に置いたりしただけで
入院することになります。
三脚に載っているのを
ぶつかって倒したりすると……
会社に報告の電話をかけるのに
10分くらい悩むことになります。
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
今回はこの辺で。
![poko](https://knpblog.net/wp-content/uploads/2022/01/7f77967499ec98656f31e6e1af45590c-1.jpg)
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