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施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(出面管理)

dedurakannri建設業の日常
この記事は約5分で読めます。

施工管理技士(現場監督)の仕事って具体的にどんなものなの?

工事現場で働く人の一人である
施工管理技士(現場監督)。

 

何かを作る・壊すこと以外に
日々のやる仕事として何をしているのか。
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そのうちのひとつを解説していきます。

 

施工管理技士(現場監督)は何してる?

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施工管理技士(現場監督)は何してる?

答えは現場によって異なるので
ひとえには言えません。

 

ひとつだけ言えるのは

「担当した工事を完成させること」

です。

 

今回はそのプロセスのひとつである
記録に残す=「出面管理(工事をするの人数管理)」
について解説していきます。

 

出面とはなんだろう?

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「出面」とは工事に来た人の
出席簿のようなものです。

 

この出面表=
出席簿を月ごとに確認して
人件費を管理します。

 

どんな人でも働いたぶんの給料は
支払われないと嫌ですよね。

 

その給料を工事の代金から支払います。

 

漏れのなく、かといって
過払いも出来ないので毎日の管理が欠かせません。

 

工事をする職人さんの給料形態

実際に工事をして
作る・壊す等を行う職人さんの多くは
「日当で給料」
が決まっている場合が多いです。

 

多くの日数を働けば働いただけ
給料が増えます。

 

土日、祝日も仕事をしているイメージの多くは
ここから来ているものと思われます。

 

仮に日当20000円ーなら
20日働けば40万円、25日働けば50万円です。

体力が持つ限り働きたくなりますよね。

 

最近は月給での職人さんもいますが
基本は日当での支給が多いです。

 

契約には2種類ある

工事は複合的に
色々な工種が重なって出来ています。

 

例えば
公園の再整備工事
(古いものを新しいものに作り替える工事)
とすると

  • 解体(壊す)して更地にする
  • 水道管をつなぐ
  • 下水管をつなぐ
  • ブランコを作る
  • 壁やフェンスを塗替える
  • 舗装をする
  • … … …

と色々な工種があるわけです。

 

発注者と設計書を見て
合意の上で請負契約をしているわけですが
具体的にどのくらいの人が必要なのか
すべての工種において

やる前から確定させることは至難です。

 

なので工種によって
「予想・予定とズレが少ない部分」

「不確定要素の多い部分」
が出てきてしまいます。

 

その状況下で協力会社さん(下請け)に
工事の一部をお願いすることになります。

 

余りズレることがない部分は
「請負契約」
不確定な部分は
「常用契約」
契約の方法はこの2種類があります。

請負契約

工事の
「数量ごとに金額を決め」
契約するものです。

具体的な例だと
「50mフェンスを作るのに100万円」
等の契約です。

 

この場合
「100万円以内でフェンスを作れる」
のならもうかりますが
「100万円以上かかる」
のだと赤字です。

 

契約した会社の職人さんの多くは
「日当で給料」
をもらっていることが多いです。

 

仮に一日一人20000円なら
「50人工以内で作れれば残りは利益」
という訳です。

 

5人で10日で100万円
(=5×10×20000)
ということは5人で9日で終わる
(5×9×20000=90万)
もしくは4人で12日
(=4×12×20000=96万)
等で利益が残るわけです。
※下請けさんの内情も
ある程度は把握が必要です

 

この「請負契約」では
変な話、放っておいても
勝手に工事がすすみ
契約内容まで終わらせてくれます。
(請けた会社が利益を残すため頑張ります)

 

前もってずれの少ないと分かっていますし
工事も勝手に進むしと安心なのですが
割高になることが多いのと
ぼんやりとでも概算が把握できていないと
契約の時点で多く払う契約をしまったり
見積もり時点で盛られたりします。

 

今後の概算把握のため
また適正な金額提示かの把握のため
日々かかった人数を記録しておく必要があります。

 

請負契約は
契約するのに少し時間がかかります。
(お互いの社印を交わして成立)

 

常用契約

工事の
「作業をする人一人いくら」
で契約します。

 

具体的な工事内容にかかわらず
「一日いくらの人を用意します」
といった内容の契約です。

 

「常用契約」は変な話
やることがなくても日当が発生します。

 

極力無駄のないように
日ごとにかかっている金額と
発注者からもらえるお金を
すり合わせていく必要があります。

 

工事を進めながら不確定要素を
確定要素にしていくことになるので
日々かかった人数を計算する必要があります。

 

施工管理技士の采配によって
利益が残るかどうか別れます。

 

契約金額は決まっていないので
常用契約は最後に確定します。
(当初は一人の金額のみの契約となる)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

このように
「工事の一部を数量」
で契約した場合にも
「はじめから一人いくら」
で契約した場合にも
出面(来た人数と日数)を記録しておく必要があります。

 

わからなくなってしまって
来た職人さんもしくは
契約した会社に聞いているようでは
信用もされないですし
正確な回答かどうかも判断すらできません。

 

毎日の管理として
その日に来た人と何をやったのかは
日々記録、もしくはメモでも残す。

これも大切な仕事のひとつです。

 

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
panna-thanks

今回はこの辺で。

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