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施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(材料等の発注業務2)

ajite-ta-sya建設業の日常
この記事は約5分で読めます。
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図面に書いてある材料を
使おうとしたら細かい部分で手こずった。
違う材料で代用する
何か方法ないかな?

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図面の材料に違和感を感じてた。
来たものは返品できなかったから
無理やり使ったんだけど。

前回の記事では
材料の発注が行われる頻度と
内容について書きました。

では順序通りに日取りを決めて
図面や標準施工要領の通りに発注する
これで問題ないでしょうか?

今回は材料発注を
もう少し深堀していこうと思います。

 

前回記事(材料の発注について)

施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(材料等の発注業務)
工事現場って材料の搬出入が多いように見える、どんな発注しているのかを書いていきます。

 

施工管理技士(現場監督)は何してる?

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施工管理技士(現場監督)は何してる?

答えは現場によって違うので
ひとえには言えません。

 

ひとつだけ言えるのは
「担当した工事を完成させること」
です。

 

今回はそのプロセスのひとつである
物を作る=「材料の発注のコツ」
についてもう少し深堀していきます。

材料に付属するもの

構造物を作るには
材料のほかに付属するもの
が多々あります。

 

例えばコンクリート。

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コンクリートは
入れ物がないと
スライムのように崩れます。

きちっとした形にするには
「型枠」という入れ物が必要です。

この「型枠」も発注材料のひとつです。

 

「型枠」は大きさや形も様々です。

現地合わせで加工するものですし
仕上がりに直結するので
寸分の狂いが大きな影響となります。

つまりは専門に作る人が必要です。

「型枠」だけを専門に作る
「大工」さんも依頼発注です。

 

また、型枠に入れたコンクリートは
ただ入れただけでは
細部までいきわたらず
スカスカになります。

 

イメージとしてはひき肉を
コップに入れるようなものでしょうか。

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ただ入れただけでは
コップの底の端っこや
コップ面に隙間が出来ると思います。

同じことがコンクリートでも起こります。

そうして固まったコンクリートは
見た目も悪く
何より強度が出ません。

この問題を解消する電動工具
「発注するもの」のひとつです。

 

このように
コンクリートひとつでも
付属するものがいくつかあります。

作るものの材料
だけを発注すれば終わりではありません。

 

発注はそのものだけを
発注すればいい訳ではなく
それに付随するもの
考えていく必要があります。

 

先を読んだ材料発注

また、材料発注には
先を考える必要がある
場合があります。

特に同じものを
同じ現場でいくつか作るとき
注意が必要です。

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上の画像は
先日工事が終わった現場の写真。

着目して頂きたいのは
カラーコーンのすぐ裏にある
鉄の網が敷いてある排水溝。

「横断側溝」と言います。

 

この材料の発注に
ひと工夫がなされています。

 

構造物は基本は水平にします。
(色々とありますが今回は割愛します)

今回は道路が斜めになっています。

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青色方向は水平
赤色方向は斜めです。

そうすると黄色の部分
なかなかピッタリにいかないんですね。

 

横断側溝
通常の側溝(U字溝と言います)より
作りが頑丈で重たいです。

大体ですが3倍くらい
重さに違いがあります。

もちろんその分
強度は格段に上がります。

しかし加工は大変なのと
重いので施工も大変です。

 

今回のケースでは
エリアが狭く加工も大変な事から
通常のU字溝を施工し
コンクリートで周りを補強しました。

 

図面に高低差の表記はありますが
さっと見ただけでは見落としがちです。

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※参考 平面図 抜粋

 

大切なのはいつ気付くか?です。

工程的な流れのほかに
先に気付いて設計に確認して
ズレが乗じないように材料を発注する。

発注するワンステップ前
気付かないと
苦労して時間を浪費することに。

最悪の場合は材料が間に合わず
「数日することがない」なんてことも。

 

ちょっと前に同じものを作ったから
数量と日程を合わせれば大丈夫!

ここに注意が必要なのです。

 

材料の発注のちょっとしたコツです。

「図面表記の物を施工」
でも問題ありません。

ですがかかる労力と時間は
格段に変わります。

 

 

今回は先輩の現場のお話でした。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

工場で生産されたものであっても
多少の誤差は生じるものですし
工事はなかなかピッタリとはいきません。

以前の記事にも書きましたが
例え1mmであったとしても
ぶつかってしまえばハマらないものです。

 

1cmの穴に
1cmの物はハマらない話↓

施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(CAD1)
施工管理技士(現場監督)の仕事内容のひとつ図面の修正や解析について解説していきます。図面=CADで作図や修正を行うにあたってCADとっはなにかを踏まえて説明します。

 

ですが形にはしなければならない。
そこにはちょっとしたコツで
対応可能になったりするものです。

「図面の通りにやりました」
「やったけどうまくいかなかった」

ではなく
よりよい方法を探しながら
良いものを作っていきたいですね。

 

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
panda-thanks2

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