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施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(位置出し1)

itidasi建設業の日常
この記事は約5分で読めます。

施工管理技士(現場監督)の仕事って具体的にどんなものなの?

なんかレンズで覗いてるけど?

 

道路で器械のレンズを覗いて
何かしている人がいますね。

 

少しズレるのですが
工事現場でも同じように
同じ器械を覗いて作業をしています。

 

前回は出面管理について解説していきました。

前回記事はこちら↓

施工管理技士(現場監督)の仕事内容。(出面管理)
施工管理技士(現場監督)の仕事内容、出面管理について解説しています。

 

今回は機械のレンズを覗いて
なにかをしている人達のお話です。

ではそれで何をしているのでしょうか?

 

施工管理技士(現場監督)は何してる?

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施工管理技士(現場監督)は何してる?

答えはひとえには言えません。

 

ひとつだけ言えるのは

「担当した工事を完成させること」

です。

 

今回はそのプロセスのひとつである
物を作る=「位置だし(考え方)」
について解説していきます。

構造物を作るには位置が必要

工事を完成させること。

これは施工管理技士
(現場監督)に課せられた使命です。

 

今回は施工管理技士の花形
「ものつくりの位置だし」です。

 

どんな構造物でも
「何を」「どこに」
作るのかは必要です。

 

「適当にこの辺」
なんて決まっているわけではありません。

 

何か必ず意図があって
その位置にそのものを設置するわけです。

 

公園の遊具などは顕著に現れます。

例えば滑り台。

滑走面は光をよく反射します。

 

滑り台の滑走面が太陽の光を反射して
あなたの部屋を照らしていたらどうでしょう?

 

向きを変えて欲しくなりますよね。

 

滑り台一つにしても
向きが決まっていたりするものです
(以前にクレームのあった本当の話です)。

 

他に、遊具には「安全領域」
というものが設定されています。

 

例えばスプリング遊具。

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遊具で遊ぶ子供が落下しても安全なように
この遊具を中心に1.5m以内には
何も置いてはいけないと決まっています。
仮に落下したとき
何か角張ったものがあったら
怪我をしてしまいますね。

 

このように作るものには
「そこに設置する理由」
があるものなのです
(今回の例では公園の遊具で
他にも様々な理由があります)。

作るものは3次元

この世界は言わずと3次元の世界です。

作るものも当然3次元となります。

 

作るものにもよりますが
地面を基準に空中もしくは地中に何かが出来るわけです。

 

例えば、住宅廻りに塀を作るとします。

「地面から1mの高さの塀」を
「道路に沿って」作るとします。

 

空中にペンで絵を描くことは出来ません。

 

地面(道路)から1.0mの高さって
どのように印をすればいいのでしょうか?

 

答えは「丁張り」というもの
高さ1.0mで塀の両側に作り
その二つを糸で結んで視覚化します。

 

では丁張とは何ぞや?って話をしていきます。

 

丁張りって何だろう

丁張とは構造物の位置を
特定するための杭と板で出来たものです。

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先の例の
「道路に沿って塀を作る」
で言うと
この丁張を塀のスタート地点と終点に作り
高さを決めて糸で結べば
空中に出来るはずのものが可視化出来ます。

 

こうしてこの糸や丁張を基準に
「掘って」
「基礎を作って」
「塀を作って」
いくわけです。

 

今回の例が
「塀を作る」
となっているので
ここでひとつ少し脱線したお話を。

 

「塀」や「壁」
は天端(てっぺん)が
水平でないとなりません。
※斜めのものもありますが
基本は水平に作ります。

 

ではどうやって水平を出すのでしょうか?

 

「水平器!」

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合っています。
ただし、
水平器は水平器自体の長さ程度しか
水平かを測れません。

 

ホームセンターなどで
長さの違う水平器が売っているのは
そういう訳です。

 

じゃあ、長さ5mの塀の水平はどう図るの?

ちなみに、5mの水平器はありません(たぶん)。

 

そこで使われるのが
「レベル」または
「水準器」というものです。

 

冒頭の質問にあったように
「何かレンズで覗いて何かしてるけど何してる?」
の答えのひとつです。

 

レベルについての話はまたにします。

 

まとめ

今回は空中に物を作る時には
どうするのかについて説明してきました。

 

空中とはいっても3次元の世界です。

 

「どこ」に
「どのくらいの高さ物」が
「どれだけ」
を空中に可視化できないと物は作れません。

 

図面を読み解き
作るものを可視化する。

 

これは施工管理技士
(現場監督)の仕事のなかでも
大きなもののひとつです。

 

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
panna-thanks

今回はこの辺で。

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