施工管理技士(現場監督)って具体的にどんな仕事なの?
工事現場での仕事ってきつそうだけど、実際にはどうなの?
前回は
施工管理技士(現場監督)の仕事のひとつ記録を残す「写真編1」を書きました。
今回のお話は前回投稿の続編です。
写真できちんとした記録を残すにはどんな事をやっているのかを解説していきます。
前回記事を読む:
工事現場で写真を撮る意味↓
https://knpblog.net/job-photo1/
施工管理技士(現場監督)は何してる?
施工管理技士(現場監督)は何してる?
答えはひとつではありません。
ひとつだけ言えるのは「担当した工事を完成させること」です。
今回はそのプロセスのひとつである記録に残す=「写真を撮る」についてさらに解説していきます。
施工管理技士(現場監督)はカメラマン
前回の話で一点だけ付け足さなければならないことがあります。
写真で記録に残ることは大切ですし必要なことです。
ですが
「必須で」必要となるのは「公共工事」のみです。
マンションの新築工事の外構や植栽工事で民間の工事を請けた場合はまず写真の提出は求められません(念のために自主的に撮ったりはします)
「民間工事」か「公共工事」か。
これは記録を残すうえで大きく異なってきます。
公共工事の記録の残し方
と、ここまでは前回記事のおさらいです。
「キャルスモード」形式:工事カメラ
公共工事の写真の提出はカメラのモードの指定から決められています。
普通形式で撮った写真は受け付けられません。
対応しているカメラのみで撮影することになります。
※2023.1追記
証拠として提出は出来ないまでも、確認として見てもらうことは可能です。
「加工の禁止」
日付の変更・切り抜き等の加工がされたものは却下されます。
「生データの提出」
まれに紙媒体での提出でいいと言われることもありますが基本的に電子データでの提出となります。
以上3点を簡潔にまとめると
「取り忘れるとマズイ」
「見られて困るものを写さない」
「写真一枚で納得させる」
とこんな写真が求められるわけですね。
ひとつの例ですが、工事はとても安全に厳しいものです。
例えば
写真の背景に休憩中にヘルメットを外している作業員が入ったりすると全体的に不安全な印象を与えるような写真が挙げられます。
ココがpoint!過去に戻って写真を撮ることは出来ない
写真は生き物
工事現場の作業を撮影するわけですから常に動いている状態を取らなければならないです。
また、工事はやる時間が決められています。
日中だと多いのが8:00~17:00。
夜間だと21:00~6:00などです。
公共の道路などは
「この日のこの時間内にやります!」
とお知らせをして、工事をします。
時間内に終わらないと容赦のないクレームが来ます。
そうでなくても怒鳴る人も。
忙しい時はみな必死です。
作業を止めて写真を撮るなんて出来ません。
前回記事でも触れましたがどうやって一定の方向から作業を止めずに写真を撮るか。
時間の兼ね合いや作業効率を考えると本当に大切なところです。
これは場数を踏むことで少しずつ身につけていくものです。
重機や機械と一緒に移動していき移動した先で写真を撮っていると背景に保安材(関係者以外立ち入り禁止やカラーコーンなど)がひとつも写っていなかった、なんてことがあります。安全関係のものはさりげなく意図して入れて写真を撮ったりします。
カラーコーンがひとつ映っているだけで印象はガラリと変わるものなのです。
まとめ
いかがでしょうか。
施工管理技士(現場監督)は何している?の答えの一つである現場の記録を残すについて違った側面から深堀してみました。
ひとつの工種の一連の写真を撮るのにもちょっとした工夫が必要なんです。
ひとつの工事の写真をすべてまとめると多い時で数千枚になることもあります。
自分好みをアルバムを作る感じで出来上がった時はとてもすがすがしいものです。
工事のビフォーアフターをずらりと並べて眺めるの、楽しいですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回はこのへんで。
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