施工管理技士(現場監督)の
仕事って具体的にどんなものなの?
事務所でやる仕事って
どんなのがあるの?
細かい事を言うと
作る・組み立てる・壊す
など実際に作業するのは
「職人さん」です。
施工管理技士(現場監督)は
実際の作業は基本的にはやりません。
では実際に何をしているの?
そのうちのひとつを解説していきます。
施工管理技士(現場監督)は何してる?
施工管理技士(現場監督)は何してる?
答えは現場によって違うので
ひとえには言えません。
ひとつだけ言えるのは
「担当した工事を完成させること」
です。
今回はそのプロセスのひとつである
記録に残す=「数量根拠計算書」
について解説していきます。
工事のプロセスを明確化する
工事を完成させること。
これは施工管理技士(現場監督)
に課せられた使命です。
今回は
「つまらなく淡々とやるしかないこと」
の第二弾です。
仕事の第一弾記事↓
しかも今回のお話のものは
「工事がある程度進んでから」
でないと出来ない
厄介なものです。
まず、工事には設計書があります。
設計書とは
「○○を◇◇しなさい(△△の方法で)」
といったものの一覧で
各項目ごとに数量が
記載されています。
例えば公園工事として
- 「ベンチの設置」が「6基」。
- 「シラカシ」が「15本」。
(※樹木の名前です)
つまり
- 「ベンチの設置」を「6基」作りなさい。
- 「シラカシ」を「15本」植えなさい。
こんな感じです。
この例だと
数えればわかるので楽な方です。
手間がかかるのは
「土を掘る量」や「壊す量」
などです。
例えば先の例の「ベンチ」
ベンチの構造は
座るところがあって
その下(地面)には
コンクリートの基礎
が埋まっています。
↑図面で見るとこんな感じです↑
どのくらいの大きさを掘って
基礎を作って埋めるのか。
大体ですが
縦1m×横50cm×深さ30cm
程度が一般的です。
ベンチの基礎は1基に対して
2か所ありますから
(1×0.5×0.3)×2か所=0.3m3
がベンチ1基分の掘る量になります。
6基なので
0.3×6基=1.8m3
ですね。
設計書でいうと
- 「ベンチ:6基」に対して
「1.8m3掘りなさい」 - 「シラカシ:15本」に対して
「○○m3掘りなさい」
ということになります。
「Aというショベルカーで掘りなさい」
などまで決まっています。
=(例でいう△△の方法で)
例をもとにしていくと
ベンチは1.8m3
シラカシは…
とこんな風に計算していくわけです。
設計書の項目として大体は「掘る量」
とあって
「ベンチ」も「シラカシ」
も全部まとめてひとくくりに
例ですが
「100m3」
となっていることが多いです。
工事を計画した人=発注者
も計算して「100m3」と
しているわけですから
「計算書をくれ」
と言えばくれます。
言わないとくれないこともあります。
⇐ここがミソです!!
必ず発注者から入手してください。
もらわないと
すべてを計算してチェックすること
になるので…悲惨です。
もらった計算書を
100のうち、1.8がベンチ6基分
シラカシは15本だから…
と一つ一つチェックしていき
全部で100になるか確認していきます。
正直めんどいです。
ちなみにですが
ただし
工事のプロセスで
「何をどのくらいどうするのか」
これを明確にしておくことは
今後の為にも大切な事です。
明確にしておかないと
材料を発注することも出来ません。
もうひとつ
「設計書」の説明をしたので
「図面」について
「なに」を「いくつ」
「どうやって」
「どうする」
=設計書
「どこに」
=図面
こんな風に分けて理解すると
分かりやすいと思います。
数量の根拠が必要となる
また例え話になりますが
今のベンチを壊して
新しくベンチを作る工事が
あったとします。
古いベンチをA
新しいベンチをBとして説明します。
Aを壊します。
数量は△△になります。
Bを作ります。
数量は▼▼になります。
金額は××になります。
大まかな話はこんな感じとします。
しかしこれを細分化すると
こうなります。
○○掘って露出させ壊しました。数量は△△基
掘った量は○○になります。
Aの処分費用は
□□になります。
処分場までの運搬費は
☆☆となります。
Bの一部を地中に埋めて
Bを作りました。
数量は▼▼基
埋めた量は●●になります。
材料費は■■
設置費用は★★です。
金額は全部で××になります。
え?と思われる方も
いるかもしれません。
ですが
「土を掘る」「土を埋める」「運搬」
はちゃんとした工事のひとつです。
この例で言うと
②Aを壊すのに
どれだけ掘る必要があったのか。
③処分量はどのくらいあるのか。
④Bを何基、作るのか。
⑤Bを作るのに
どんな必要があったのか
(堀った部分を埋めるなど)。
この例でいうと
①~⑤の各項目に
お金がからんできます。
※本当はもっと細かいのですが
嫌気がさされてそうなので
この辺までにしておきます。
じゃあ…
いくつ壊したの?
どれだけ掘って壊したの?
処分したのは
どのくらいの重さのだったの?
どのくらいの深さに
新しいベンチの基礎を埋めたの?
どのくらいの量を埋めたの?
って言われちゃうわけですね。
このように
どうしてその数字になったのか
を証明する計算式が
必要となるわけです。
よほどのことがない限りは
元々発注者が作った計算書
で進んでいきます。
ですが、何度も言いますが
工事はピッタリとはいきません。
変更があった時
計算書を一部作り替える必要
が出てくるわけです。
「どのくらい掘ったのか」や
「どのくらい埋めたか」
の部分の写真が
お金に直結する
大事な写真となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
つまらない側の話だったので
面白みに欠けたかもしれません。
しかし、どの業種でも
つまらないことをやらなければ
ならないものだと思います。
この手のつまらないものは
機械的に日々まとめてこなしていく
のがいいものですが
数量計算書は
処分数量などが処分してからでないと
確定数量が出なかったりと
後半になりがちなものです。
つまりは
工事の終わりに忙しくさせる
厄介なもののひとつです。
ここが踏ん張りどころの関門なのです。
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
今回はこの辺で。
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